今回は、お正月に向けて『若松』と『万年青(おもと)』を使って生けました。
若松の格花は毎年金銀の水引を結ぶのに一苦労しますが、仕上がってみればとても凛々しく、新たな年を迎えるのにギュッと身の引き締まる思いです。
また、万年青(おもと)もこのお正月の花として1年に一度お稽古させて頂きますが、葉先のそろえ方に気を揉みます。
若松の七五三(しめ)飾りは熨斗と水引で、おめでたいという意味があるそうです。
こちらは七五三という万年青で格式の高い生け方です。
左から一実七葉、三葉、一実五葉とし、それぞれ成年、出生、晩年を表しています。
成年はすっと高くて強い葉を、晩年にはそりの大きな葉を用います。
万年青は字のごとく、一年中ずっと青く、縁起の良い植物とされ、若松と共にお正月の定番として生けられているようです。
緑の葉と赤い実、いい配色ですね。
自然に実がなっている感じに生けられているところも、理屈抜きですんなりと心に入ってきます。
見ていて清々しい感じがします。
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